メニュー

ニキビ

原因

にきびの最初の症状は、面皰(めんぽう)という皮脂が毛穴にたまった状態です。毛穴の先が閉じている白にきびと、毛穴の先が開いている黒にきびがあります。面皰が炎症をおこすと赤いぶつぶつ(丘疹(きゅうしん))となり、さらに炎症が進むと膿がたまったぶつぶつ(膿疱(のうほう))になります。

治療

アダパレン、過酸化ベンゾイル、アダパレンと過酸化ベンゾイルの配合薬、抗生物質の一つであるクリンダマイシンと過酸化ベンゾイルの配合薬、抗生物質の飲み薬・塗り薬などを使います。

アダパレンは、毛穴の詰まりを改善させ、面皰ができにくくする塗り薬です。にきびの初期症状である面皰の治療や、抗生物質などをつかってよくなった状態を維持する治療に有効です。アダパレンには、乾燥、皮膚のカサカサ、赤み、ヒリヒリ感、かゆみなどの副作用があります。多くは最初の2週間以内にみられ、その後次第にやわらいできます。これらの副作用は8割の人にみられます。毎日の薬の使用量を調節したり、保湿剤を併用したりすることで副作用は軽減します。

過酸化ベンゾイルは、抗菌作用があり、アクネ菌に有効な塗り薬です。抗生物質とは異なり、薬剤耐性菌の報告はありませんので、長期間安心して使用できます。ピーリング作用があり、にきびの毛穴の詰まりも改善します。副作用で、ときに塗布部位の赤みや乾燥を訴えたり、かぶれ(接触皮膚炎)をおこす方がいます。

配合剤には、過酸化ベンゾイルとアダパレンを配合したものや、過酸化ベンゾイルに抗生物質の1つであるクリンダマイシンを配合した塗り薬があります。前者は急性炎症期と維持期の両方に、後者は急性炎症期に強く推奨しています。配合薬は2種類に薬が別々のところに作用するため、治療効果が高まります。

赤いぶつぶつや膿を持ったぶつぶつがたくさんある場合に抗生物質の飲み薬を使います。抗生物質の内服期間は1ヵ月から3ヵ月が理想的です。赤いぶつぶつしたにきびや膿をもったにきびの症状が軽快した後は、アダパレンや過酸化ベンゾイル、あるいは両者を配合する塗り薬をつかって良い状態を維持する治療(維持療法)を続けます。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME